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​新平和

6月28日〜30日 広島市東区民センター スタジオ2  終了しました
広島公演
福岡公演
8月9日 サザンクス筑後 小ホール   舞台上特設ステージ   終了しました

新平和について

2020年に広島は原爆投下75年を迎えます。広島アクターズラボでは「演劇の手法を使ってヒロシマを繼承できないだろうか」と考え3年をかけ原爆を演劇で素描する【ヒロシマデッサン】に取組んできました。本公演となる今年は、中島地区で生まれ育った架空の原爆体験者「山本チエ子」を中心に、原爆投下後から現在に至るまでの広島を描きました。チエ子を巡るエピソードは、俳優それぞれが被爆体験者を自ら探し訪ね、関係を作ることから始め、彼らとの「日常会話」を通して語られる被爆体験を1年間かけて取材し、構成しました。彼らの日常の人生の一片を、チエ子を通して「異化」することで、過去、現在、そしてヒロシマの未来を描きます。

広島アクターズラボ『新平和』福岡公演によせて

編集者・ライターの大堀久美子さんより、福岡公演に際し、推薦文をいただきました。

<土地と人、歴史と出会う時間>

京都の劇団・烏丸ストロークロックとの出会いは2010年。劇団代表で劇作・演出も手掛ける柳沼昭徳氏は当時、『国道、業火、背高泡立草』の連作を行っていた。短編数本を立ち上げ、改訂や上演を重ね、一つの長編へと結実させていく。もとは、演劇活動と並行していた別の仕事との兼ね合いから始めたこの手法は、柳沼氏のクリエイションといたく相性が良かったようで、手を加えるごとに厚みを増す作品との「再会」が、他にない観劇の醍醐味として刻まれた。

他にも、拠点以外の公立・民間ホールや制作体と協働し、その地域に深く根差す歴史、生活など人間の営みをリサーチし、そこから立ち上げる市民参加作品などにも力を発揮し、各地で成果を上げている。

8月9日(金)にサザンクス筑後で上演される『新平和』は、広島で舞台関連のプロデュースや制作を行っている舞台芸術制作室 無色透明の企画により、「広島の演劇とそこに携わる人のブラッシュアップ」を目的にしたアクターズラボから生まれた作品だ。2016年6月に始動し、柳沼氏のもとで俳優・つくり手としてのトレーニングを積んだメンバーが、作品発表に際し結成した劇団・五色劇場が上演に当たり、これまで二度の試演を重ねて来た。

2020年には原爆投下75年を迎える広島で、「演劇の手法を使ってヒロシマを繼承できないだろうか」という思索のもと創られた本作は、俳優各人が被爆体験者を探し、訪ね、相互の関係をつくるところから始め、交流を重ねる中で語られた言葉を劇の言葉として新たに紡ぎ、舞台としたもの。

今も癒えることのない戦争と原爆が残した大きな傷。それを抱えながら生きる、生きざるを得ない人々と、その近くでやはり、歴史を直視せざるを得ない後代の人々。記憶を越えて舞台上に甦る「痛み」に、6月末、広島で観劇した際には呼吸が浅くなるほど上演を注視する他なかった。

長崎に原爆が落とされた日に、広島の劇集団がこの題材で公演するということに、何かしらの巡り合わせを感じずにはいられない。

皆様それぞれにご多忙とは拝察のうえ、それでも是非、この機会に九州外での心ある演劇的取り組みと、新たな才能と出会っていただけたらと切に願っている。       

 

編集者・ライター:大堀久美子

作・出演
作・出演・スタッフ

池田あい、後白早智子、坂田光平、中島由美子、深海哲哉、藤井友紀、山田めい

東圭香、上山耕平、長澤拓真、川村祥太

照明 佐々木正和

舞台監督 北方こだち

​プロデュサー 岩﨑きえ(舞台芸術制作室 無色透明)

イラスト 芦田なつみ

宣伝美術 橋本デザイン室

宣伝写真 広島平和記念資料館所蔵

作・演出・構成

柳沼昭徳(烏丸ストロークロック)

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烏丸ストロークロック代表。近畿大学在学中の1999年に「烏丸ストロークロック」を旗揚げ。社会の抱える不全と、それが及ぼす人々への影響を描く。 近年は各地で演劇ワークショップや市民参加型の創作も多く手がけている。

2013年よりNPO法人京都舞台芸術協会の理事をつとめ、京都の舞台芸術環境の向上に力を注ぐ。昨年度広島にて、NPO法人ひゅーるぽん主催による「広場に集まった仲間たちによる演劇公演~ウタとナンタの人助け~」(厚生労働省平成29年度障害者芸術文化活動普及支援事業)の脚本執筆を手掛け、大きな反響を呼んだ。

第60回岸田國士戯曲賞ノミネート/OMS戯曲賞ノミネート多数

平成28年度京都市芸術新人賞受賞

​烏丸ストロークロック

広島アクターズラボと「五色劇場」の取り組み

2016年6月より舞台芸術舞台芸術制作室 無色透明の主催事業としてスタートしました。広島で継続的に演劇ついて研究し、ディスカッションとトレーニングを行うことを目的としています。京都より柳沼昭徳氏を講師に迎え、毎月2日間の講師による稽古とそれに伴う自主稽古を不定期で行い、基礎を鍛え、心技の備わった俳優を志すために集まったメンバーが、公演を行うに際し結成した劇団が「五色劇場」です。

アンカー 1
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広島公演 (終了しました)

2019年6月

28日(金)19:00

29日(土)13:00/19:00

30日(日)13:00/17:00

アフタートーク…29日13:00
託児サービスあり…29日13:00(500円・要予約)

チケット(前売り価格・当日は各500円up)

一般…………2,500円

25歳以下……2,000円
高校生以下…1,000円

会場

広島市東区民文化センター スタジオ2

〒732-0055 広島市東区東蟹屋町10-31

tel:082-264-5551

日程
ポスター版.jpg

福岡公演 (終了しました)

令和元年度サザンクス筑後平和事業

2019年

8月9日(金)13:30/19:00

チケット

一般…1,500円

会場
サザンクス筑後 小ホール 舞台上特設ステージ

〒833-0047福岡県筑後市大字若菜1104

tel:0942-54-1200

試演会
新平和,原爆劇,ヒロシマ,平和
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動画

​「新平和」予告PV

予約
<協力>烏丸ストロークロック、広島大学原爆放射線医科学研究所附属被ばく資料調査解析部、NPO法人子どもコミュニティネットひろしま、変劇団、コムたんたん、グンジョーブタイ

【広島公演】

<主催>舞台芸術制作室 無色透明、広島市東区民文化センター <後援>広島市教育委員会、中国新聞社、中国放送、広島テレビ、広島ホームテレビ、テレビ新広島、広島エフエム放送、ちゅぴCOMひろしま、FMちゅーぴー76.6MHz

【福岡公演】

<主催>公益財団法人筑後市文化振興公社 <共催>舞台芸術制作室 無色透明<後援>筑後市、筑後市教育委員会

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